パソコン作ろう!

パソコン自作の初心者さん向けに、パーツの選び方や組み立て方、パーツの情報などを発信していきたいと思います。

~ 初心者のパソコン自作講座~ PCパーツを知ろう・・・電源

 


 

パソコンを自作する時に、必ず必要になる「パーツの基礎知識」。

パーツの事を知らないでパソコンを作ることは難しいです。もちろん、好みのパソコン

を設計することなど無理でしょう

 

そこで、パソコンを構成するパーツの基礎的な知識を勉強しましょう。

 

今回のテーマは「電源」です。

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【Contents】

 

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1.外観

まず、電源とはどんな部品なのか、外観から見てみましょう。

一般的に良く使用されているタイプの電源です。 

 

玄人志向 電源 KRPW-BKシリーズ 80PLUS Bronze 650W ATX電源 KRPW-BK650W/85+

玄人志向 電源 KRPW-BKシリーズ 80PLUS Bronze 650W ATX電源 KRPW-BK650W/85+

  • 発売日: 2018/01/18
  • メディア: Personal Computers
 

 この電源は「ATX」という規格のもので、製品により多少差はありますが、サイズは

おおよそ150mm×140mm×90mmです。大きな冷却ファンが目に留まると思います。

また、各部品に電源供給するためのケーブルが数本接続されています。

 

小型のパソコンを作る場合に使う、スリムタイプのケースに取り付ける場合は、これ

よりも小さい規格の電源を使う事になります。

 

2.電源の役目

 次に、電源の役目とはなんでしょうか?

それは・・・電源の供給です(笑)。そのままですね。

 

では、どこに電源を供給するのかというと、主に以下の部品になります。

(1)マザーボード

(2)HDD・SSD

(3)光学ドライブ

(4)グラフィックボード

 

(1)~(3)はパソコンを構成する必須部品と言えますので、最低限これらには電源供給が

必要です。

(4)のグラフィックボードとは、モニタに画面表示を行う専用のボードです。高性能な

画面表示が必要な時に使います。

実装する場合、最近のグラフィックボードは補助電源が必要なものが多く、電源供給が

個別に必要となります。

 

大事な事として、電源には単に電源供給するという役割だけではなく、「安定して」と

いう条件が付きます。もし、ご家庭のコンセントに来ている電気が不安定で、停電が

ちょくちょく起こるのでは困りますよね。

パソコンの電源も同じです。

安定して各部品に電源が供給できなければ、役目を果たしているとは言えないのです。

 

そのために大切なのが、次に出てくる「電源容量」です。 

 

3.電源容量

 パソコンの各部品に、安定した電源供給が出来るか、その目安になるのが「電源容量」

です。電源の仕様として「750W」とか「500W」などの数値が必ず示されます。

「W」は、よく電子レンジなどでも使用される「ワット」という単位です。「電力」の

単位で、どれくらい電気を供給する能力があるかの目安となります。

この数字が大きいほど、電源供給の能力が大きいことを示します。

 

一般的に、パソコンの場合は部品の能力が高いほど、電力消費も多くなる傾向があり

ます。もちろん、基本構成以外の部品を実装すれば、その分電力消費も上昇します。

 

なので、電源を選択する時には、「どれくらいの電源容量があれば余裕があるのか」を

考えて選択します。余裕があまりない電源を使用すると、パソコンが突然停止したり、

最初から起動できないなどのトラブル原因になります。

 

逆に余裕がありすぎる電源も、コストパフォーマンスの面で無駄が出ます。

将来的に、能力の増強などを考えて設計するなら、最初から少し余裕のある電源容量を

選択するのもありです。

 

一般的に、2021年2月現在では、インターネット閲覧や表計算ワープロ程度の用途で

あれば500W~600Wクラス、ゲームなどのために性能の高いパソコンを作るなら750W

~800W以上の電源を選択するのが良いと思います。

 

 4.効率

様々なところで省エネが叫ばれる昨今ですよね。

パソコンの電源でもこれは同じです。パソコンの電源は、家庭のコンセントから電気を

取って、パソコン内部の部品に適した電圧の電気に変換するものです。

この変換効率が悪いと、無駄な電気を消費することになります。なので、出来るだけ

「効率」が良い電源を選択する方が、省エネなどの面で有利になります。

 

2021年2月現在、パソコン用の電源では、およそ効率80%の製品が多くなっています。

効率80%というのは、例えば出力1000Wの電源があるとして、800Wの電力が有効に

使用され、200Wが熱として消費されていることを示します。

 

また、効率の指標として、最近では「80PLUS認証」というものがあります。

これには細かいランク分けがあり、効率の良いものから順に「チタニウム」、「プラ

チナ」、「ゴールド」、「シルバー」、「ブロンズ」があります。

電源を購入する時、これらの認証クラスを確認するのも一つの目安です。

ただし、高いクラスの認証を受けている電源は、価格も高くなります。ですので、ある

程度の目安としてみるのが良いと思います。

 

5.その他

 これまでお話ししてきた他に、一応見ておきたいのは「ケーブルの整理」です。

パソコンの各部に電源を供給するため、電源からは何本ものケーブルがあちこちに伸び

ていきます。なので、パソコンを組み立てるとケーブルの整理が結構大変なんですよ。

 

電源から電力供給を受ける部品は、「2.電源の役目」に書いてあります。

電源にはこれらの電源供給ケーブルの他に、数種類のケーブルが付いています。しかし

中には使わないで済むものもあります。

 

そこで最近は、使わないケーブルは外しておける「セパレートタイプ」という方式の

電源も多く出ています。

 

電源本体に接続されるケーブルがコネクタ式になっているので、必要なケーブルのみ接続することが出来ます。パソコン内部の整理を楽にしたり、見た目のスッキリ感を良くしたければ、このようなセパレートタイプの電源を選択すると良いでしょう

 

最後に私のパソコンの内部をご覧頂きます。

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セパレートタイプの電源絵ではないため、余ったケーブルはケースの下部に収納して

います。また束線バンドを使用して、ケーブルをまとめて整理しています。

メンテナンス性も考慮に入れた整理を心がけて、配線をまとめています。